トーン

スクリーントーンと効果トーンを貼り、範囲や模様を調整する方法を紹介します。

トーンのしくみ

トーンは、グレーの絵の具の代わりに、点や線、模様でマンガの濃淡を表現するものです。MangaLoft では直接塗るのではなく、図形の内側を模様で満たします。あとから移動したり、大きさや設定を変えたりできます。

線、網点、グラデーション、集中線、流線、ナワアミ、雨、きらめき、ハート、花、ショック、炎の 12 種類のトーンと、花飾り、レース、稲妻の装飾線を並べています。
MangaLoft で作ったトーンです。下の 3 つはトーンではなく、模様を付けた線です。

トーンの種類を選ぶ

ツール列の、点が並んだ四角いアイコンがトーンツールです。右クリックして種類を選んでください。iPad では長押しします。

トーンツールのメニューです。Bitmap Tone、Concentration Lines、Dot Gradient、Speed Lines、Rope Hatching、Script Tone が並んでいます。

iPad の場合も、トーンツールを長押しして種類を選んでください。

トーンを貼る

まずトーンを入れるコマを選び、トーンツールで貼りたい範囲をドラッグしてください。コマの選び方は、最初の 1 ページの手順 3 をお読みください。

下のコマに網点トーンを貼っています。右側に Authoring、Pattern、LPI、Density、Angle の設定があります。

右側の Authoring(範囲の描き方)では、Rect(四角形)、Lasso(フリーハンド)、Bezier(点を配置する曲線)を選べます。

Bitmap Tone は、主に次の 3 つのスライダーで調整します。

Pattern(模様)では、網点と線を切り替えられます。

貼ったトーンを調整する

貼ったトーンも、あとから変更できます。選択ツールでクリックすると、右側に設定が戻り、周囲にハンドルが表示されます。

トーンを選択し、周囲に 8 つの四角いハンドルと上部に丸いハンドルが表示されています。
トーンを広げ、右端をコマの枠線に合わせています。回転用の丸いハンドルも見えます。
下と右のハンドルを動かしたあとのトーンです。網点の大きさは変わりません。

上の丸いハンドルをドラッグすると、範囲だけが回転します。網点の並ぶ方向は変わりません。模様の方向は、右側の Angle で調整してください。

範囲を斜めに回転させても、網点の並ぶ向きは変わっていません。コマの外側は表示されません。
丸いハンドルで範囲を回転させています。コマの外にはみ出した部分は表示されません。

集中線とグラデーションの向きを変える

Concentration Lines は、中心に向かって線が集まります。貼ったあと、緑の小さな四角をドラッグすると、線の向かう先を動かせます。

中心はトーンの範囲内に置き、片側に寄せすぎないようにしてください。線の届く距離は Outer R(外側の半径)で決まるため、中心を動かしすぎると、隅まで線が届かなくなることがあります。

四角い範囲の集中線と、中心にある緑の四角を示しています。
集中線の中心を少し右へ動かしています。
中心を少し右に動かした状態です。

右側の Rays(線の本数)で本数を、Inner R(内側の半径)で中心の空白の大きさを調整できます。

Dot Gradient は、一方の端からもう一方へ濃さが変わります。薄い側に青、濃い側に赤の四角があるので、ドラッグして向きと長さを調整してください。

左上から右下へ濃くなる網点グラデーションです。薄い端に青、濃い端に赤の四角があります。
赤い四角を左下に動かす前後で、グラデーションの方向を比較しています。
赤い四角を左下に動かすと、濃淡が上下方向に変化するようになります。

Head density(始点の濃さ)と Tail density(終点の濃さ)で両端の濃さを設定し、Swap head and tail(始点と終点を入れ替え)で濃淡の向きを逆にできます。LPI は網点の細かさです。画像では点を見やすくするため 15 にしていますが、印刷では通常、もっと細かい値を使います。

流線・ナワアミ・スクリプトトーン

流線、線の束を交差させたナワアミ、花を散らしたスクリプトトーンを同じページに並べています。
スクリプトトーンの模様一覧です。雪、雨、きらめき、ハート、花、月、ショック、炎などがあり、最後に Custom… と From Library… が並んでいます。

模様ごとにスライダーが異なります。花なら、数、大きさ、花びらの数などを調整できます。Roll(配置を作り直す)で、散らばり方を変えられます。

一覧の下にある Custom…(カスタム)と From Library…(ライブラリから選択)は、自作の短いスクリプトを使うための項目です。一覧にない模様が必要になるまでは、使わずに進めて構いません。

輪郭を整える

トーンは四角いままで使う必要はありません。テキストツールの下にある Edge Push(輪郭を押す)で、描き直さずに輪郭を動かせます。

  1. 輪郭の編集ツールを選び、トーンをクリックして選択してください。
  2. 輪郭の上を押したままドラッグしてください。ブラシに触れた部分が動き、その両側も滑らかにつながります。
網点トーンの下辺の中央を引き下げています。右側に Edge Push と Brush size が表示されています。

顔の影に合わせるときは、まず大まかにトーンを貼り、影の端を置きたい位置まで輪郭を押してください。ほかの描画線にも同じように合わせられます。

iPad で影の輪郭を押して整えています。操作中は網点が一時的に非表示になり、ペンを離すと戻ります。

右側の Brush size(ブラシの大きさ)で、一度に動かす範囲を調整できます。細かなすき間を合わせるときは、先に拡大すると操作しやすくなります。

輪郭の編集ツールを右クリックすると、もうひとつの種類の Edge Smooth(輪郭を滑らかにする)を選べます。押して位置を変えるのに対し、こちらは元の位置を大きく変えずに揺れを整えます。輪郭に沿ってなぞり、必要なら繰り返してください。

iPad でギザギザした輪郭をなぞり、滑らかに整えています。

右側の Smoothing(滑らかさ)で、元の輪郭からどこまで動かしてよいかを調整します。値を大きくすると、より滑らかな曲線になります。

点を動かしてトーンの形を変える

トーンの輪郭はパスなので、パスの編集機能も使えます。パスツールを右クリックして Path Edit(パス編集)を選ぶか、トーンを選んで右側の Edit Path(パスを編集)を押してください。中央ではなく輪郭をクリックすると、角に四角い点が表示されます。

網点グラデーションの上辺に点を追加して引き上げています。Path Edit のツールと追加した点を示しています。

柔らかい形に手早く合わせるには輪郭の編集ツールを、角や直線を正確に整えるには Path Edit を使ってください。点の編集は、パスと図形で詳しく説明しています。